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グループウェア マネジメント―集団の知的生産性を高める手法

田中 一成
グループウェア マネジメント―集団の知的生産性を高める手法
定価: ¥ 1,631
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グループウェア マネジメント―集団の知的生産性を高める手法

スローガンなのか目的なのか、よく判断して。無から有は生まれない。
 忘れていたが、リテラシーという基本を省みたものがあった。スポーツカーを欲しいからといっても、そうそう日本一速い男になれやしない。本書にも、情報共有、作業効率ということに追い立てられるのは、思考の密度が高くなりすぎてたいへん疲れる(p.199)、とある。
 課題をこなしてゆくことはいつの時代でも求められる。本書では、グループウェアの仕組みを説明するものではなく、そのようなものの出現によってどのようにビジネスの目的とその達成手段を得るか、という点に焦点を当てる。すなわち、著者の提唱する「思考ミキサー」という考え方とそれを手法化した「架橋法」という課題と解決をつなぐ「トータルシステム」(p.128)の適用に関する解説である。

 目的を定め、課題を導き出し、それらに最適な解決を取得することが、限られた「思考の試行」(印南一路『すぐれた意思決定―判断と選択の心理学』中央公論社)とルーチン化した解決方法でいつもできる訳ではない。アイデアというものの特質について著者も留意しており、発想プロセスにおいて水平思考と等価変換による「核コンセプト」と名づけた「創発」を求めている。
 本書では、創発についての深い言及は得られないが、情報の収斂プロセス、変換(発想)プロセス、発散プロセスという三点セットによって、目的を構成する課題と解決を橋渡しするという概念を実務で採用できるかどうかは、システムが分かりやすいかどうかとともに有用性をどう判断されるかによる。

 このような考えを、集団に適用するに当たってはコミュニケーションの観点から稼働環境を検討しなければならない。どのような名称のネットワーク上の集団であろうと、リーダーのメッセージを黙って聞いているしかないようでは、参加のマネジメント(pp。153-167)を考えることが先決だ。

目次、採番が変だが章節項まで。索引なし。出版年なしの参考文献あり。ひもあり。

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